育児ときどき音楽
限られた時間の中での生産性や効率化を狙う家事育児・仕事は、
(私にとっての)創作活動と対極のところにある。
計画を立て、無駄を省いて、準備を周到に…
毎日の生産性を高めるべく暮らしていると、
音楽家はうっかり出番を見失う。
”会議の資料作った後、2時間でこの音のこの部分は完成させよう。”
そんな思惑は大抵外れ、真夜中に突然と起きる娘さんや、
直前のギラギラしたモードにより、なんだか違う音に仕上がっていたりする。
だからといって、そういう創作のエネルギーを抑えて吐き出さねば、
思わぬところで支障が出る。
ヒラメイた音を、ピアノという音の中から探し、
その音を自分で弾けるようになってから録り、調整していく。
集中的にやりたい私にとって、遅々として進まぬ、創作活動。
長期でとった休暇は、やりっぱなしの音たちを整理しようとも思ったけれど、
たくさんの美しいものを吸収しに、アートの島々へ。
やはり現地での体験は何ものにも代え難い。
何かがしっかり満たされた。
ただ、時間に追われる現実は変わらない。
そうだ、共同製作にしよう。
自然がアートなら、娘さんの存在自体、アートだ。
ということで、初の共演。
(アートの島とはまた別の)
島の人に出会った時、何かがとても動いた。
何かをたくさん受け取った。そんな音。
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